2022W杯日本代表の真実と軌跡|三笘の1ミリから激動の現在まで

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カタール大会を巡っては、今なおネット上で誤解されたまま語られているトピックが少なくありません。その最たるものが、「久保建英はカタールW杯で活躍できず不完全燃焼に終わった」という言説です。

大会記録を冷静に洗うと、久保建英はドイツ戦とスペイン戦という、日本が勝利した両方のメガマッチで先発出場を果たしています。なぜメディアや一部のサポーターの間で「不発」という印象が独り歩きしてしまったのでしょうか。理由は2点あります。第1に、2試合ともにハーフタイムで途中交代している点。第2に、攻撃的なドリブル突破やシュートといった目に見える数字を残せなかった点です。

しかし、これは明確な戦術的誤解です。ドイツ戦とスペイン戦の前半における久保のタスクは、相手の右サイドバックやインサイドハーフに自由を与えず、規律正しくパスコースを限定し続ける「守備のファーストライン」としての役割でした。当時21歳だった久保は、自らの攻撃的エゴを完全に封印し、ピッチ上を泥臭く走り回って相手の体力を削る重労働を完遂しました。

前半を久保や前田大然の献身的なプレッシングで「耐え忍ぶ」ことができたからこそ、後半頭から投入された三笘薫や堂安律が、疲弊した相手ディフェンス陣を個のスピードで切り裂くスペースが生まれたのです。さらに久保はスペイン戦後に体調不良(発熱)を発症し、クロアチア戦のメンバー外を余儀なくされました。自らの体調を犠牲にするほど極限まで走力と集中力を捧げた久保の戦術的献身なしに、日本代表のグループ首位突破は絶対にあり得ませんでした。

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