タコの足は実は2本?8本の真相と最多96本記録の謎を解剖
同じ頭足類に属するタコとイカですが、手足の本数や機能には決定的な違いがあります。並べて比較すると、それぞれの捕食スタイルに合わせた進化の軌跡が浮き彫りになります。
タコが8本の腕を持つのに対し、イカの足(腕)は合計10本です。ただし、イカの10本のうち2本は「触腕(しょくわん)」と呼ばれる特殊な伸縮性の腕で、普段はポケット状の隙間に収められており、獲物を捕らえる瞬間だけ猛スピードで射出されます。
吸盤の構造にも大きな違いがあります。タコの吸盤は筋肉そのもので構成されており、柔軟に形を変えてあらゆる物体に密着・吸着します。吸盤の表面には化学受容器(味覚や触覚を感じるセンサー)が密集しており、「触れるだけで味を感じる」という特殊能力を備えています。一方、イカの吸盤には角質リングと呼ばれる硬い歯やカギ爪が付いており、逃げる獲物をガッチリと引っ掛けて捕縛する構造になっています。