足首の捻挫が治らない?前脛腓靭帯損傷の全治期間と手術の真実
部分的な損傷であれば保存療法が第一選択となりますが、完全な前脛腓靭帯断裂や、それに伴い他の靭帯(三角靭帯など)も破綻しているケースでは、外科的アプローチが選択されます。
専門医が前脛腓靭帯の手術を強く推奨する決定打は、「脛腓関節の離開(ダイアスタシス)」がレントゲンやMRI、ストレステストで確認されたときです。骨同士の結束が外れてしまうと、足首のソケット部分(関節窩)が広がり、距骨が異常に動いて関節軟骨を猛烈な勢いで削り取ってしまうためです。
代表的な術式には、スクリュー(金属ボルト)を用いて脛骨と腓骨を一時的に強固に締め込む「スクリュー固定術」や、強度の高いチタンボタンと特殊な高張力コードを使い、関節の自然な微小可動性を残したまま締め戻す「タイトロープ(TightRope)固定術」があります。近年は低侵襲な手術手技の普及により、骨の安定性を速やかに取り戻し、術後の早期リハビリテーションへ安全に繋げられる環境が整っています。