アバクロはなぜ劇的復活を遂げたのか?2026年最新の現在と評判を徹底解剖
2000年代のアバクロを牽引したのは、当時のCEOマイク・ジェフリーズによる「クールで美しい若者だけのための服」という徹底した排他性マーケティングでした。しかし、この方針は消費者の意識変化に伴い猛烈な逆風を浴び、人種差別やルッキズムをめぐる訴訟、不買運動へと発展。ブランドイメージは一時的に失墜しました。
この危機的状況を根本から覆したのが、2017年にCEOに就任したフラン・ホロウィッツ(Fran Horowitz)率いる新体制です。新体制下でアバクロは過去の体質を全面的に総括。Netflixのドキュメンタリー映画『ホワイト・ホット:アバクロンビー&フィッチの盛衰』でも描かれた痛烈な批判を真正面から受け止め、真逆のコンセプトである「インクルーシブ(包摂性)」と「多様な生き方に寄り添う服作り」へと舵を切りました。
この改革は数字にも鮮明に現れています。米アバクロンビー&フィッチ社の株価は2023年から2025年にかけて驚異的な上昇を記録し、同時期の米主要アパレル銘柄を凌駕する成長率を達成。かつてブランドを敬遠していた30代〜40代のミレニアル世代が「オフィスカジュアルや休日の上質着として着られる」と戻ってきただけでなく、Z世代からも「シルエットが綺麗で使いやすい定番ブランド」として支持を確立しました。