愛犬のしこりは悪性?犬の肥満細胞腫の初期症状と2026年最新治療
犬の肥満細胞腫は「偉大なる詐欺師(グレート・イミテーター)」という異名を持つほど、外見や感触のバリエーションが豊富です。硬い結節として触れることもあれば、柔らかい脂肪の塊のように感じることもあり、皮膚の赤みや脱毛を伴うイボのように見えるケースも珍しくありません。
肉眼だけで良性・悪性を正確に見分けることは獣医師でも不可能です。しかし、肥満細胞腫に特有の現象として「ダリエ徴候」と呼ばれるサイズの変動があります。しこりを触ったり刺激したりした後に、腫瘍に含まれるヒスタミンなどの化学物質が放出され、一時的に赤く腫れ上がり、数日経つと元の大きさに戻るという現象です。
「大きくなったり小さくなったりしているから良性だろう」と判断してしまうのは極めて危険です。サイズが変化するしこりこそ、肥満細胞腫を疑うべき典型的な初期症状といえます。また、しこり周辺を執拗に舐めたり掻きむしったりする仕草が見られる場合も、ヒスタミンによる痒みや炎症が生じている可能性があります。