あけぼの子どもの森公園が無料のワケ|ムーミンパークとの違いを徹底比較
埼玉県飯能市に位置するトーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園は、1997年7月に開園しました。民間の商業テーマパークとは異なり、飯能市が管理・運営する都市公園であることが、入場料や駐車料金を一切徴収しない最大の理由です。
この公園の誕生は、当時の飯能市職員が童話『ムーミン』の原作者であるトーベ・ヤンソンへ送った一通の手紙から始まりました。手紙には「子どもたちが自然の中で自ら考え、自由に遊べる場所を創りたい」という熱い想いが綴られていました。トーベ・ヤンソンはその理念に深く共感し、手紙のやり取りを重ねる中で自身の名前を冠することを快諾したという経緯があります。
市と作家が交わした約束は、「商業主義に走らず、自然と調和した子どものための空間を守り続けること」でした。そのため園内には、派手なキャラクターの着ぐるみや過剰な物販店舗は存在しません。豊かな樹木と小川、地形を活かした建築群そのものが、北欧の哲学的世界観を体現しています。飯能市が市民の福祉と文化教育の場として予算を投じ、現在もその方針を厳格に維持しています。