総裁と首相の違いは?どっちが偉い?権限と給料の決定的な差を徹底解説
「自民党総裁=内閣総理大臣」という図式は絶対の法則ではありません。歴史を振り返ると、総裁と首相兼任しないケースが確実に存在します。
代表的な事例が、1994年の自社さ連立政権(村山富市連立内閣)です。この時、自民党は衆議院で第一党の勢力を保ちながらも単独過半数に届かなかったため、政権復帰を目指して日本社会党、新党さきがけと連立を組みました。そして、社会党委員長であった村山富市氏を首相に担ぎ上げたのです。当時の自民党総裁は河野洋平氏でしたが、河野氏は首相にならず、副総理兼外務大臣として内閣を支える道を選びました。
河野洋平氏は、自由民主党の結党以来、「自民党総裁でありながら一度も首相の椅子に座れなかった唯一の現職総裁」(当時野党時代の谷垣禎一氏を除く)として政治史にその名を残しています。自民党総裁歴代首相一覧を丹念に追うと、総裁と首相が分離した時期は野党転落期を含めて複数回確認でき、兼任はあくまで「衆議院の議席数」という政治的パワーバランスの結果に過ぎないことがわかります。