ほくろ除去は保険適用できる?費用と皮膚科・形成外科の差を徹底解説
ほくろ除去は保険適用できる?費用と皮膚科・形成外科の差を徹底解説に関する疑問や疑問点を初心者にも親しみやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。
保険診療で行われる代表的な術式には、「切除縫合法」と「くり抜き法(生検トレパンなどを使用)」の2つがあります。どちらの手法を選択するかは、ほくろの大きさ、深さ、発生している部位の皮膚の緊張度によって医師が判断します。
切除縫合法は、ほくろの周囲を木の葉状(紡錘形)にメスで切開し、皮膚深部の皮下脂肪織レベルまで母斑細胞を完全に切除した後、皮膚を引き寄せて縫い合わせる手術です。直後は1本の線状の傷跡になりますが、皮膚のシワの方向(皮膚緊張線:RSTL)に沿って切開・縫合することで、時間の経過とともにシワに紛れて目立たなくなります。深い母斑細胞まで根こそぎ取り切るため再発のリスクが極めて低いのが利点です。約1週間後に抜糸が必要となります。
一方のくり抜き法は、円形のメス(トレパン)や通常のメスを用いて、ほくろの形に合わせて円形にくり抜く手法です。くり抜いた後の穴は縫合せず、軟膏処置や創傷被覆材(ハイドロコロイドなど)を用いて皮膚自身の再生力(肉芽形成と上皮化)で穴を塞ぐか、巾着状に軽く寄せる処置を取ります。直径が小さく(1〜3mm程度)、鼻や唇の周辺など縫い合わせると周囲の組織が引き連れて変形してしまう部位に適しています。
手術後の経過(ダウンタイム)においては、どちらの術式であっても「傷跡が完全に落ち着くまでには最低でも3か月から半年を要する」という医学的事実を把握しておく必要があります。術後数週間は赤みや硬化(創傷治癒過程の瘢痕拘縮)が生じますが、紫外線対策(遮光テープ貼付や日焼け止め)と物理的摩擦の防止を怠らなければ、半年から1年かけて徐々に周囲の皮膚色に馴染んでいきます。