バンドカラーとは?スタンドカラーとの違いや似合わない理由を徹底解剖
テレワークと出社がハイブリッド化し、ビジネスウェアのカジュアル化が進むなかで、「バンドカラーシャツはビジネスの現場でどこまで許容されるのか」というマナー面での線引きが問われています。
結論として、IT・通信・クリエイティブ系・広告業界、あるいは一般的な内勤業務におけるオフィスカジュアルとしては、完全に市民権を獲得しています。しかし、保守的な金融機関や法律事務所、あるいは初対面の顧客への重要な商談、冠婚葬祭といった厳格なドレスコード(インフォーマル〜フォーマル)が求められる場では、現在でもレギュラーカラーやワイドカラーの着用がマナーとして推奨されます。
ビジネスシーンでバンドカラースーツインナー着こなしを取り入れる際は、以下の2大原則を厳格に守る必要があります。
原則1:テーラードジャケットの背襟(カラー)とシャツ襟の段差
ジャケットを羽織った際、ジャケットの襟裏に直接首の後ろが触れてしまうと、皮脂でスーツを傷めるだけでなく、視覚的にも貧相に見えます。スーツに合わせるバンドカラーシャツは、後ろ襟の高さが少なくとも3cm程度あり、ジャケットの襟からシャツが数ミリ〜1cmほど覗く設計のものを選択するのが絶対条件です。
原則2:バンドカラーネクタイ合わせ方の現実解
「バンドカラーにネクタイを締めることは可能か」という質問を頻繁に受けますが、服飾の伝統的ルールにおいてバンドカラーシャツに結び下げる通常のネクタイ(フォアインハンドタイ)を締めるのは明確なNGです。台襟を折り返してノット(結び目)を固定する構造がないため、物理的にも審美的にも破綻してしまいます。もし首元にフォーマルな華やぎを加えたい場合は、襟の内側にアスコットスカーフやシルクのプチスカーフをあしらうのが、ヨーロッパのクラシックスタイルに根ざした正しいドレスアップ手法です。