ベーチェット病の陰部潰瘍と性病の違い|見分け方と初期症状を徹底解説
ベーチェット病の治療戦略は、痛烈な急性期症状を速やかに鎮静化させる「局所療法」と、発作の再発を抑え臓器障害を防ぐ「全身療法」を組み合わせて進められます。
痛みの激しい陰部潰瘍に対しては、まず局所作用の強いステロイド軟膏(外用薬)の塗布が行われます。患部を清潔に保ちつつ軟膏を塗ることで、数日から1週間程度で潰瘍の縮小と疼痛緩和が期待できます。二次感染を防ぐための抗菌薬軟膏の併用や、激痛を和らげるための局所麻酔薬含有製剤が選択されることもあります。
全身療法においては、好中球の異常活性化を抑止する標準治療薬コルヒチンの内服が基本です。コルヒチンは口腔内アフタ、外陰部潰瘍、結節性紅斑の再発頻度を有意に低下させます。ただし、主な副作用として下痢、腹痛、悪心などの消化器症状が高頻度で生じるため、少量から慎重に開始して維持量を調整します。
従来の治療で十分な効果が得られない難治性の陰部潰瘍や口腔内潰瘍に対しては、経口のPDE4阻害薬(アプレミラスト)や、TNF-αを標的とする生物学的製剤(インフリキシマブ、アダリムマブなど)の導入が進んでいます。分子レベルで炎症カスケードを遮断する治療薬の選択肢が広がったことにより、難治性の発作に苦しむ患者のQOL(生活の質)は大幅に改善されています。