ベーキングパウダーと重曹の違いとは?代用で苦い理由と失敗しない比率
キッチンのストックを調べる際、絶対に混同してはならない重大な盲点が存在します。それが「薬用・食用重曹」と「掃除用・工業用重曹」の境界線です。
化学式としてはどちらも同じ炭酸水素ナトリウムですが、製造管理体制と品質規格が全く異なります。食品衛生法に基づいて製造される食用重曹は、重金属や有害物質の混入検査、厳格な衛生管理をクリアした純度99%以上の製品です。一方で掃除用や消臭用として販売されている安価な重曹は、工業用規格で作られており、人体に有害な不純物が含まれているリスクや、製造ラインの衛生基準が食用基準を満たしていない恐れがあります。「同じ重曹だから大丈夫」と掃除用を製菓に流用する行為は、健康被害を招く可能性があるため厳に慎まなければなりません。
また、ベーキングパウダーを巡っては、かつて酸性剤として広く使われていた「焼ミョウバン(硫酸アルミニウムカリウム等)」に含まれるアルミニウムの摂取リスクが議論されてきました。しかし、厚生労働省による規格基準の改定や製菓業界の自主的取り組みが進んだ結果、現在スーパー等で市販されている家庭用ベーキングパウダーの大部分は「アルミフリー(アルミニウム不使用)」の表記が標準化されています。現在流通している大手メーカー品を選択する限り、乳幼児のおやつ作りであっても過度な健康不安を抱く必要はありません。