丙午の本当の意味とは?60年に一度訪れる迷信と激減の真相
丙午の根幹にあるのは、古代東アジアの哲学的世界観である陰陽五行説と、日にちや年を表す六十干支の組み合わせだ。
十干の5番目に当たる「丙(ひのえ)」は、五行の中で「火」の属性を持ち、かつ陽の性質を極めた激しい炎を象徴する。一方、十二支の7番目である「午(うま)」もまた、季節で言えば真夏、方角で言えば南、五行では同様に「火」の性質を強く帯びている。つまり、丙午とは「火」と「火」が重なり合う、極めて熱量の高い年を指すのだ。
本来、気学や占術の観点では「勢いが非常に強い」「活気に満ちあふれる」といった前向きな解釈も可能であった。しかし、激しすぎる火のエネルギーは「過剰になれば災いをもたらす」という恐怖心へ転換されやすく、これが後年の恐ろしいイメージの土台となった。