なぜ大衆食堂スタンドそのだは行列が絶えない?名物と混雑攻略を総力取材
大阪の空堀商店街近く、谷町六丁目の本店前には、オープンから数年が経過した今もなお開店前から客が列をなします。さらに東京進出の狼煙となった五反田店、商業施設内で異彩を放つ心斎橋PARCOの地下店舗など、どの拠点においても「並んででも入りたい」と思わせる求心力が衰える気配はありません。
店頭に立つとまず目に飛び込んでくるのは、鮮やかなブルーの暖簾と、どこか懐かしいフォントで書かれた「大衆食堂スタンドそのだ」の文字。引き戸を開ければ、厨房を囲むオープンカウンターの中で手際よく鍋を振るスタッフの威勢のいい声と、鉄板で肉が焼ける香ばしい匂いが押し寄せてきます。現場の空気を肌で感じて明確になるのは、ここが単にノスタルジーを消費する場ではなく、「活気ある大衆の日常」そのものを高純度で再現したエンターテインメント空間であるという点です。
取材班が現地で観察したところ、客層の多様さにも驚かされます。近隣のオフィスワーカーが定食を目当てに訪れるランチ利用、休日に昼飲みを楽しむ若いカップル、さらには長年大衆酒場を飲み歩いてきたシニア層までが同じカウンターに肩を並べています。老若男女が違和感なく混ざり合うこの独特の磁場こそが、同店が幅広い層から支持を集める根本的な要因です。