Cbr試験とは?現場と設計の違いや計算方法・基準値をプロが徹底解説
実務経験の浅い技術者や設計担当者が陥りがちなのが、「CBRが基準値の3%を下回ったから、とりあえずセメント系固化材を混ぜて地盤改良すれば解決」という短絡的な判断です。
確かにセメントや生石灰を混合する安定処理工法は、短期間でCBRを飛躍的に跳ね上げます。しかし、これには重大な副作用が潜んでいます。
第一に、剛性が過度に高まることによる反射ひび割れ(リフレクションクラック)です。セメント改良で強固になりすぎた改良路床は、気温変化や乾燥収縮でひび割れを起こし、その亀裂がそのまま表層のアスファルトを突き破って路面に現れます。
第二に、土質との化学的ミスマッチです。有機質土や火山灰土にセメント系固化材を投入すると、有機物がセメントの水和反応を阻害し、期待通りの強度が出ないばかりか、特定条件下で有害物質の六価クロムが溶出するリスクを招きます。
適切な地盤改良判定基準は、単にCBR値を引き上げることだけではありません。「良質土(山砂やクラッシャラン)への置き換え工法」「ジオテキスタイル(不織布・補強材)による路床補強」「石灰やセメントの添加量試験(配合試験)に基づく安定処理」など、現地の土質性状や地下水位に応じた複合的な工法選択が求められます。