チャンスの神様は前髪しかない」なぜ後ろ髪がない?由来の真相を徹底解説
好機を前髪で捕らえるという発想は、日本だけでなく西洋の言語文化圏にも深く根付いています。英語圏で最も一般的な慣用表現が以下のフレーズです。
「Take time by the forelock」または「Take opportunity by the forelock」
直訳すると「時間の(好機の)前髪を掴め」となり、まさにカイロスの寓意をそのまま慣用句として使っています。「forelock」は馬の額に垂れる前髪などを指す単語ですが、このイディオムにおいては好機を能動的に手中に収める動作を表します。
シェイクスピアの同時代劇作家をはじめ、16世紀〜17世紀の英文学にもこの表現は頻繁に登場します。言語や国境を越えて、「好機というものは正面から迎え撃ち、瞬時に掴み取らなければならない」という教訓が、何世紀にもわたって共有されてきた証左です。