【衝撃の真相】ルクソール気球事故はなぜ起きた?火災原因と現在の安全対策
事故直後、エジプト民間航空省およびエジプト航空当局の事故調査報告書によって進められた調査は、信じがたい管理体制の甘さと整備不良を白日の下に晒しました。
調査の焦点となったルクソール気球事故の原因は、バーナーへ液体プロパンガスを供給する高圧燃料ホースの破断でした。報告書によると、事故機に取り付けられていた燃料ホースはメーカー純正品ではなく、耐圧・耐熱基準を満たさない粗悪な代用品が無資格の整備士によって不適切に取り付けられていました。このホースが着陸操作時の振動と圧力変動に耐えきれず裂け、漏洩したガスにバーナーの種火が引火したことが決定打となりました。
さらに深刻だったのが、緊急時のオペレーション不全です。現場検証およびパイロット脱出・生存者証言によると、引火時にパイロットは燃料遮断弁を閉める安全手順を完了しないまま、自らの着衣に火がついたことでパニックに陥りバスケットから飛び降りました。燃料供給が続いたことでバーナーは全開状態を維持し、コントロールを完全に失った気球が超高温のまま上空へ吹き上がる「デス・クライム(死の急上昇)」を招いたのです。