秋田犬は本当に飼育困難?凶暴説の真相と柴犬との違いを徹底解剖
秋田犬を語る上で欠かせないのが、世界的な知名度を誇る「忠犬ハチ公」のエピソードです。1920年代、東京帝国大学の上野英三郎博士に育てられたハチは、博士の急死後も約10年間にわたり渋谷駅で主人の帰りを待ち続けました。この一途な姿が当時の新聞報道で全国に広まり、日本人の心を揺さぶったことが、絶滅寸前にあった秋田犬の保護運動へと結びつきます。
1927年には秋田県大館市で「公益社団法人秋田犬保存会」が設立され、純血種の保全と規格の統一が進められました。そして1931年、日本の犬種として第一号となる国の天然記念物に指定されるに至ります。
時代を経て、2018年平昌五輪の女子シングルフィギュアスケートで金メダルを獲得したアリーナ・ザギトワ選手に赤毛の秋田犬「マサル」が贈呈された出来事は、国際的な秋田犬ブームを巻き起こしました。国内にとどまらず、ロシアや欧米、中国などでも保存会の支部が設立されるなど、日本を象徴する文化遺産として海外からの熱視線を集め続けています。
なお、秋田犬の毛色は主に3種類に分類されます。
- 赤毛(あかげ):最も一般的でポピュラーな毛色。顔や胸、腹部が白い「裏白(うらじろ)」が特徴。
- 虎毛(とらげ):黒・赤・白が混ざり合った野性味あふれる神秘的な毛色。マタギ犬の面影を色濃く残す。
- 白毛(しろげ):全身が純白に覆われた気品ある毛色。鼻や唇の黒色とのコントラストが際立つ。