総裁と総理の違いは?給料格差の真相から兼任される3つの理由まで徹底解説
「総裁と総理を兼任しているなら、給料も2つのポストから満額もらって2倍になっているのではないか」という疑問は、政治資金問題が報じられるたびにネット掲示板やSNSで囁かれる定番のテーマです。しかし、結論から言えば給料の二重取りは法制上、完全に否定されています。
内閣総理大臣の報酬は、「特別職の職員の給与に関する法律」によって明確に規定されています。基本給にあたる本給月額は約201万円、これに地域手当や期末手当(ボーナス)が加算され、額面上の年収は約4,000万円前後に達します。ただし、近年の内閣総理大臣は財政再建や行政改革の姿勢を示す慣例として、給与の一部(約30%)を国庫へ自主返納しており、実際の手取り額は一般企業の上場企業役員と比較して決して突出して高い水準とはいえません。
では、自民党総裁としての給料はどうなっているのでしょうか。自民党の党則および内規によると、党役員に対する役員手当の規定は存在するものの、「内閣総理大臣就任中は、政党からの役員報酬を受け取らない」という厳格な運用が徹底されています。公職にある者が政党から報酬を二重に受給することは、国会議員関係政治資金規正法や倫理規定の観点からも許容されないためです。
両ポストの待遇や給与体系の差を客観的データで比較すると、以下のようになります。
このように、金銭面における総裁と首相の給料格差という議論は、兼任している期間においては「総理としての給与のみが支払われ、総裁報酬はゼロ」となるため、実質的に格差そのものが生じない仕組みになっています。野党転落時など「総裁であって総理ではない」期間に限っては、国会議員としての歳費(約2,150万円)に加えて党規約に基づく役員手当(月額数十万円程度)が支払われますが、国家の首相給料には遠く及びません。