大滝詠一「ペパーミント・ブルー」爽快な曲に隠された切ない別れの真相とは?
ネット上のコミュニティやSNSのリスナー談義において、長年まことしやかに囁かれてきたのが「ペパーミント・ブルーは大手化粧品会社や清涼飲料水のCMソングだったのではないか」という言説です。しかし、音楽業界の公式記録を検証すると、大滝詠一 ペパーミント・ブルー CM タイアップ 真相には明快な事実が存在します。
結論から言えば、1984年4月1日に12インチシングルとしてカットされた当時、この楽曲には大手企業によるテレビCMのタイアップは一切存在していませんでした。アルバム『EACH TIME』からCMに起用されたのは、三菱電機のビデオデッキのCMソングとなった「恋のナックルボール」や「Bachelor Girl」などであり、「ペパーミント・ブルー」は純然たるノンタイアップ曲としてリリースされたのです。
それにもかかわらず、多くのリスナーが「ポカリスエットやカネボウ、資生堂の夏のキャンペーンで流れていた」と強烈に錯覚してしまう理由は、松本隆の映像喚起力の高い言葉選びと、大滝サウンドが持つ圧倒的な「80年代広告美学との親和性」にあります。15秒や30秒の広告映像を軽々と想起させる音圧と情景描写の緻密さが、大衆の記憶の中で「架空の初夏CM」を脳内に定着させてしまったと言えます。タイアップ全盛の80年代において、タイアップなしでオリコン上位へと食い込んだ事実は、楽曲単体の完成度の高さを如実に物語っています。