大葉としその違いとは?発祥の歴史から使い分けや保存法まで徹底解説
「刺身の横に置かれている大葉は単なる仕切りや飾りであり、栄養はない」と思い込んでいる方が一定数存在します。しかし、これは完全な誤解です。大葉は可食部100gあたりで比較した場合、緑黄色野菜の中でもトップクラスの栄養密度を誇ります。
特筆すべきはβ-カロテンの含有量です。体内でビタミンAへと変換されるβ-カロテンは、皮膚や粘膜の健康維持、免疫機能の維持に欠かせない栄養素ですが、大葉にはホウレンソウやカボチャを上回る高水準で含まれています。さらに、抗酸化作用を持つビタミンCやビタミンE、骨の形成を助けるカルシウムやビタミンKもバランスよく含まれています。
さらに、大葉の香りの主成分であるペリルアルデヒドは、嗅覚を刺激して胃液の分泌を促し、消化吸収を助ける食欲増進効果を発揮します。夏バテで胃腸の働きが低下している時期に薬味として大葉が好まれるのは、生体反応としても極めて合理的な選択と言えます。
ネット上の情報では「加熱すると栄養がすべて壊れる」といった極端な言説も見受けられますが、β-カロテンやビタミンEなどの脂溶性ビタミンは油と一緒に加熱調理することでむしろ体内への吸収率が高まります。生食で芳香とビタミンCを摂取するのも、油で炒めたり揚げたりして脂溶性ビタミンを効率よく吸収するのも、どちらも理にかなった食べ方です。