大原三千院で絶対見るべき苔庭とわらべ地蔵|完全攻略ガイド2025

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三千院の起源は、延暦寺を開いた伝教大師・最澄が比叡山東塔の梨の木の下に建てた草庵「円融房」に遡ります。明治維新後に現在の大原の地へ移転し、霊鑑坊・梶井宮などと呼ばれた門跡寺院としての格式を今に伝えています。寺院建築と自然美の調和において、境内の中心を成す二つの名園を抜きに語ることはできません。

客殿から眺める池泉観賞式庭園「聚碧園(しゅうへきえん)」は、江戸時代の茶人・金森宗和の手によるものと伝えられ、東側の山際を利用した立体的な緑のグラデーションが心を落ち着かせます。一方、宸殿(しんでん)の前に広がる池泉回遊式庭園「有清園(ゆうせいえん)」は、杉やヒノキの巨木が天を突き、足元には幾重にも重なる青苔の絨毯が広がります。中国の詩人・謝霊運の「山水清音にして清声有り」という詩句に由来するこの庭は、風の音と湧き出る水のせせらぎが絶妙な調和を醸し出しています。

有清園の奥に静かに佇むのが、重要文化財の建造物である往生極楽院です。平安時代末期の久安4年(1148年)に恵心僧都源信の遺風を継いで建立されたとされ、堂内には国宝に指定されている木造阿弥陀如来及両脇侍坐像(阿弥陀三尊像)が安置されています。中央の阿弥陀如来像に対し、両脇の観世音菩薩と勢至菩薩が正座の姿勢から少し膝を開いて前かがみになる「大和座り(やまとずわり)」という極めて珍しい姿勢をとっており、往生者を極楽浄土へいち早く迎え入れようとする慈悲の深さを今に伝えています。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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