稲葉家のルーツと家系図の真相!一鉄から春日局、現代の末裔まで

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武家のアイデンティティを象徴する稲葉家の家紋には、その遠祖に対する深い敬意と矜持が刻み込まれています。稲葉家を代表する定紋として広く知られているのが、「折敷に三文字(おしきにさんもんじ)」です。

「折敷(おしき)」とは、神仏に神饌や供物を捧げる際に用いる正方形の角を切った木製の角盆を指します。その折敷の中に漢数字の「三」を配置したこの意匠は、伊予の大豪族・河野氏の代表紋と同一の系統です。さらに遡れば、瀬戸内海の守護神として名高い大山祇神社(愛媛県大三島)の神紋に行き着きます。美濃へ移住して「稲葉」を名乗るようになってからも、一族の祖先が越智・河野氏という名門の血筋であるという誇りを、神聖な神紋を通じて後世に語り継いできたのです。

また、稲葉一鉄は個人の旗印や陣羽織に「無量寿(むりょうじゅ)」の文字をあしらったことで知られます。青年期に禅宗の修行を積み、仏教に深い造詣を持っていた一鉄らしい精神性が表れています。さらに家系や分家によっては「稲葉の丸に三ツ巴(みつどもえ)」や「角切折敷に三文字」など微妙な差異を持たせており、これらは一族の枝葉が広がる中で、本家と分家の識別や家格を示すための洗練されたデザインとして機能していきました。

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