ドレミは何語?イタリア発祥の歴史と各国の音名表記を徹底解説
音楽を学ぶ上で多くの人が混乱しやすいのが、「音名(おんめい)」と「階名(かいめい)」の違いです。この区別を理解すると、なぜ複数の表記が存在するのかがクリアに見えてきます。
音名(絶対的な高さ)とは、周波数によって厳密に定められた「音そのものの固有の名称」です。ピアノの鍵盤の真ん中にある「ド(C4=約261.6Hz)」は、どんな曲の中でも、どんな調であっても音名としての「C(ツェー・ハ)」であり、変わることはありません。
対して階名(相対的な関係)とは、楽曲の調(キー)における「主音(基準となる音)から見た役割や位置関係」を指します。たとえば、ハ長調の主音は「ド」ですが、ト長調(Gメジャー)に移調した場合、基準となる「ソ(G)」の音が新しい「ド」として扱われます。これがいわゆる「移動ド」と呼ばれる歌唱法です。
日本の学校教育では、音名としても階名としても「ドレミ」を同一に使ってしまうケースが多いため混同されがちですが、世界標準の音楽教育では「音名はCDE(英語/ドイツ語)、階名はドレミ」と厳密に切り分けて教えられるのが一般的です。