将棋の駒の読み方全8種と裏面の正体|王将玉将の違いや動かし方を解説
将棋セットを開けた際、同じように見える駒の中に微妙な表記の違いを発見して疑問を持つ方は少なくありません。特に代表的な2つの疑問を掘り下げます。
王将(おうしょう)と玉将(ぎょくしょう)の明確な違いと格式ルール
将棋の駒の中で、大将となる駒には点(・)がある「玉将」と、点がない「王将」の2枚が存在します。動き方は「全方向(縦・横・斜め8方向)へ1マス」で全く同じですが、どちらを持つかには伝統的なマナーと序列が存在します。
- 王将を持つ人:上位者(段位・棋力が上の人、タイトル保持者、年長者、または上手〈うわて〉)。
- 玉将を持つ人:下位者(段位が下の人、挑戦者、年少者、または下手〈したて〉)。
歴史的には、古代インドのチャトランガから派生した当初は宝石を意味する「玉将(ぎょくしょう)」が本来の名称でした。のちに最高権力者を示す「王将」が作られ、上位者が王を名乗る慣習が根付きました。現代プロ公式戦でも、タイトル保持者が「王将」側に座り、挑戦者が「玉将」側に座る厳格な作法が継承されています。
金将(きんしょう)と銀将(ぎんしょう)の動きと役割の違い
見た目も名前も似ている「金」と「銀」ですが、盤上での機能は大きく異なります。読み方はそれぞれ「きんしょう(金)」「ぎんしょう(銀)」です。
- 金将の動き:前・斜め前(2方向)・左右・後ろの計6マス。「斜め後ろには引けない」のが最大の特徴で、王を守る盾や敵を確実に仕留める「詰め」に多用されます。成ることはできません。
- 銀将の動き:前・斜め前(2方向)・斜め後ろ(2方向)の計5マス。「真横と真後ろには引けないが、斜め後ろにスムーズに後退できる」のが強みです。敵陣に切り込むアタッカーとして活躍し、敵陣に入れば成って「成銀(金と同じ動き)」に変身することも可能です。