『ドラゴンボール』筋斗雲の知られざる真実!清らかな心の謎を追う
そもそも、筋斗雲のルーツは古典文学『西遊記』に登場する「觔斗雲(きんとうん)」に遡る。原典での觔斗雲は、孫悟空が仙術の修行によって修得する「雲に乗る術」そのものであり、一翻りで十万八千里を飛ぶという、まさに仙術の奥義であった。
これを鳥山明は、術ではなく「黄色くてふわふわした物理的な乗り物」へと大胆にアレンジした。術法の修得という小難しさを排除し、子供が直感的に憧れるポップなアイテムへと昇華させたアイデアこそ、本作が世界的なバトル・ファンタジーへと進化を遂げる決定的な足がかりとなった。