犯罪者の顔写真が公開される基準とは?報道の裏側と人相の科学的真相
事件が起きた際、なぜ何年も前の小中学校の卒業アルバム写真がニュース画面に映し出されるのか、疑問に思う視聴者は多いはずです。
報道記者が現場に投入された際、最初に行うのは被疑者の近隣住民や同級生への聞き込み取材です。成人後の運転免許証写真やSNSアカウントの写真が入手できない場合、記者は同級生の自宅を訪ね、卒アル写真の報道提供を依頼します。写真提供者には一定の謝礼が支払われるケースもありますが、関係者の証言によると「断り切れずにアルバムを貸してしまった」「後からモザイクなしで全国放送されて後悔した」という一般市民の戸惑いの声も少なくありません。
さらに深刻なのが、一般ネットユーザーによる卒アル写真のネット特定と無断転載です。X(旧Twitter)や掲示板で被疑者の知人を名乗るアカウントが写真を晒し、それがまとめサイトやインフルエンサーによって数百万回以上拡散される現象が常態化しています。
ここで注意しなければならないのは、卒業アルバムの写真であっても著作権(撮影した写真館や学校側)および被撮影者の肖像権が存在する点です。過去には、ネット上で誤った人物の顔写真を「犯人の顔」として拡散した一般ユーザーに対し、名誉毀損および肖像権侵害として数百万円規模の損害賠償命令が下された判例も確立されています。「みんなが拡散しているから」という安易な動機での転載は、極めて高い法的リスクを伴います。