二礼二拍手一礼の正しいやり方と由来|出雲大社の例外や手の位置も解説
全国約8万社にのぼる神社の大部分が二拍手を採用するなか、明確に「四拍手」を伝統として守り続けている神社が存在します。代表格が出雲大社(島根県)と、全国八幡宮の総本社である宇佐神宮(大分県)、そして弥彦神社(新潟県)です。
なぜこれらの神社では拍手を四回打つのでしょうか。出雲大社の公式記録や社伝によれば、最も厳格な祭儀である大祭(5月14日の例祭など)において、神職は「八拍手」を行います。八は末広がりを意味すると同時に、神道において完全や無限を表す神聖な数です。一般の参拝者が行う「四拍手」は、この八拍手を半分にした略式作法とされています。また、四季(春夏秋冬)を通じて神の恵みに感謝を捧げる意味合いや、東西南北の四方を守護する神霊を讃える意図が込められているとも伝わっています。
八幡信仰の総本宮である宇佐神宮でも、古くから「二礼四拍手一礼」が受け継がれており、その起源は神仏習合時代の古い儀式形態を残している点にあると研究者の間では指摘されています。
参拝作法や手拍子の回数、作法の違いを一覧表で整理しました。
このように、四拍手を行う神社はごく一部の例外であり、地域の歴史的由緒に裏打ちされたものです。参拝先の掲示板等に「当社の参拝作法は二拝四拍手一拝です」と案内がある場合は、その神社の伝統に従うのがもっとも美しい参拝態度といえます。