防鳥テープの効果はある?鳩・カラスを防ぐ最新撃退術と落とし穴
日本の鳥類学の権威である樋口広芳 (鳥類学者)の研究や著書でも明かされている通り、都市部に適応した有害鳥類の行動パターンは年々複雑化している。かつて映画『鳥』(アルフレッド・ヒッチコック監督作品)が描いたような大群による突発的な恐怖劇とは異なり、現代の都市鳥は人間の生活圏の隙間を巧みに突いて定着する。
公益財団法人日本野鳥の会の広報資料においても、鳥害を防ぐには単一の対策グッズに頼るのではなく、鳥の「執着度」に応じた多角的なアプローチが推奨されている。巣作りを開始したドバトや、子育て中のカラスは、多少の光や音の威嚇では決して縄張りを手放さない。
農林水産省が公表する鳥獣被害対策マニュアルや、害鳥防除・環境衛生産業の専門業者が強調するのは、徹底した環境整備との併用だ。餌場となるゴミやペットフードの放置をなくし、物理的な着地障害を作った上で防鳥テープを補助的に活用することが、都市型鳥害を根本から抑え込むカギとなる。