腹部Ctでわかること全解説!肝胆膵の病気や検査費用と見落としの罠

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受診者から最も多く寄せられる誤解の一つが、「腹部CTでお腹を丸ごと輪切りにして調べたのだから、胃がんや大腸がんも全部見つかっているはずだ」という思い込みです。結論から述べると、CT検査単独で早期の胃がんや微小な大腸ポリープを発見することは極めて困難です。

なぜ中空臓器(管腔臓器)の病変は見落とされてしまうのか。その理由は、消化管の構造とCTの撮影原理にあります。

胃や大腸は、中身が入っていないときは風船のようにしぼんだ(虚脱した)状態にあります。壁同士が重なり合っていると、わずかな粘膜の凹凸や色の変化、数ミリ程度の早期病変はヒダの間に埋もれてしまい、断層画像上では単なる「厚みのある壁」としてしか映りません。また、便や残留物が付着していると、病変との判別がつかなくなります。

CTが消化管の異常を明確に捉えられるのは、「病変が進行して胃壁・腸壁全体が硬く分厚くなっている場合」や「腫瘍が腸の外側の脂肪層やリンパ節へ浸潤している場合」です。つまり、初期段階の粘膜内がんはCTの解像度をすり抜けてしまう可能性が高いのです。

「便潜血反応が陽性になった」「慢性の胃もたれや胃痛が続く」といった症状がある場合、CTだけで安心することは絶対に禁物です。胃カメラ(上部消化管内視鏡)や大腸カメラ(下部消化管内視鏡)を用いて、直接カメラのレンズで粘膜の色調や微細血管パターンを直視・生検することが、早期発見のための唯一無二の手段となります。

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