フルマラソン世界記録はなぜ2時間を切れた?驚愕の最新データ完全解説
歴代のマラソン世界記録の多くは、ワールドマラソンメジャーズ(WMM)の「ベルリンマラソン」と「シカゴマラソン」に集中しています。これには明確な地理的・気候的理由が存在します。
第一にコースの高低差とカーブの少なさです。ベルリンは全行程を通して標高差が約20m程度と極めてフラットで、曲がり角が少なく直線の長いレイアウトが特徴です。シカゴもミシガン湖沿いの平坦な地形を活かしたコース設計となっており、ランナーがスピードを殺さずに走り続けられる環境が整っています。
第二に気象条件(気温と湿度)です。マラソンで生体がオーバーヒートを起こさず最大のパフォーマンスを発揮できる理想気温は「8℃〜12℃前後」とされています。9月下旬のベルリン、10月上旬のシカゴは風が穏やかで冷涼な朝を迎える確率が高く、気象面での恩恵を最大限に受けることができます。
第三にプロフェッショナルなペーシング体制です。主催者側が世界記録更新を狙うエリート選手のために、1kmあたり数秒の狂いもなく牽引する専属ペースメーカーを完璧に配置することも、記録樹立に不可欠なピースとなっています。