国立看護大学校の難易度と就職の真相|一般国立大との違いを徹底解剖
大手予備校の入試難易度データを見ると、国立看護大学校の偏差値と難易度は河合塾ボーダーで47.5〜50.0前後に位置しています。この数値だけを見ると「国公立大学看護学部の中では中堅レベルであり、比較的受かりやすいのではないか」と誤認しがちですが、ここに受験生を惑わす最大の落とし穴が存在します。
一般的な国公立大学を受験する場合、大学入学共通テストで5〜6教科7〜8科目の履修が必須となります。しかし、省庁大学校である国立看護大学校の一般選抜は共通テストを課さず、独自の個別試験(英語、国語・数学の選択、理科1科目、小論文、面接)で合否を決定します。つまり、私立大学志望者や共通テストを回避したい受験層が全国から押し寄せるため、母集団の学力層が標準偏差値以上に引き締まる傾向にあるのです。
近年の国立看護大学校の一般入試倍率は、実質倍率にして2.0倍〜3.5倍前後を推移しています。さらに、指定校推薦選抜の枠が一定数確保されているため、一般選抜の定員枠は実質的に絞られます。筆記試験で基礎学力をクリアしたとしても、二次試験の面接および小論文において「なぜ単科の省庁大学校で学び、国の医療政策や高度急性期看護を担いたいのか」という職業観を極めて厳密に問われます。偏差値の数字だけで滑り止めとして受かるほど甘い入試ではないのが、現場の偽らざる実情です。