チェルノブイリ「象の足」の現在とは?致死量の塊を撮影できた衝撃の真相
Q1:現在、チェルノブイリ原発のツアーで「象の足」を見ることはできますか?
A1:一般の観光客が「象の足」を見ることは絶対にできません。かつて実施されていたチェルノブイリ立ち入り制限区域の公式見学ツアーでも、案内されるのは放射線量が十分に低減した屋外や特定の建屋周辺のみでした。象の足が眠る4号機の原子炉直下は、新安全閉じ込め構造物(NSC)の内側に厳重に隔離されており、許可を受けた専門の調査員や技術者以外は立ち入りが厳格に禁止されています。
Q2:日本の福島第一原発の事故でも「象の足」のようなものはできたのですか?
A2:形状や組成の比率は異なりますが、物理的には同質である「燃料デブリ(コリウム)」が1〜3号機の原子炉格納容器底部に生成されています。チェルノブイリと異なり水没状態にある場所が多く、カメラ調査や段階的な試験的採取が進められていますが、強烈な放射線によって人間が直接近づけない点や、取り出しに極めて高度なロボット工学と長い年月を要する点は共通しています。
Q3:なぜ放射性物質の塊が「ガラス状」に固まったのですか?
A3:超高温になった溶融ウラン燃料が原子炉を支えるコンクリート構造物を溶かした際、コンクリートの主成分である砂やケイ酸(二酸化ケイ素)が大量に取り込まれたためです。ガラスの主原料と同じ成分が高熱で融解し、その後急速に冷やされたことで、硬質で不均一なケイ酸塩ガラス(人工溶岩)へと変化しました。