韓国史上最悪の闇「兄弟福祉院」国家主導の惨劇と未公開資料の全貌
この人間収容施設の頂点に君臨していたのが、園長の朴仁根(パク・イングン)だった。彼は自らを社会奉仕家として偽装しながら、政府からの補助金を不正に貪り、収容者を無償の労働力として徹底的に搾取した。
兄弟福祉院の内部は、軍隊さながらの階級組織で強固に支配されていた。軍隊経験者や暴力をいとわない管理者が収容者を監視し、日常的な殴打、拷問、性的虐待が横行。靴工場や建設現場での苛烈な強制労働に従事させられ、抵抗する者は暗い懲罰房へと送られた。12年間で確認された死亡者数だけでも500人を超え、その犠牲者の多くは敷地内の裏山などに粗末に埋められたとされる。そこは福祉施設などではなく、私欲と虐待が渦巻く孤立した収容所そのものだった。