西郷輝彦さん前立腺がん闘病の真相|Psma治療と壮絶な最期
国内の標準治療に行き詰まるなか、西郷さんが辿り着いたのが、海外で目覚ましい治療成績を上げていた「PSMA標的アイソトープ治療(Lu-177 PSMA治療)」でした。これは、前立腺がん細胞の表面に多く存在する「PSMA(前立腺特異的膜抗原)」に結合する放射性物質を体内に投与し、体内からがん細胞をピンポイントで放射線照射する革新的な核医学治療です。
当時、日本国内では未承認であり、治療を受けるには海外渡航が必要でした。西郷さんは2021年4月、新型コロナウイルスの世界的流行による渡航制限が敷かれる中、特別な医療ビザを取得して単身オーストラリア・シドニーへ飛び立ちました。
現地で受けたPSMA治療により、一時は急上昇していたPSA値が劇的に低下し、画像診断でも腫瘍の縮小が確認されるなど、明らかな改善効果が見られました。「消えたよ、がんが!」と喜ぶ姿は、同じ病に苦しむ日本の患者たちに計り知れない希望をもたらしました。