ひーふーみーよーの続き、実は知らなかった?大和言葉に隠された驚愕の真相
インターネット上の掲示板やSNS、オカルト系まとめサイトなどで定期的に拡散されるのが、「『ひーふーみーよー』は、かつての貧しい農村で行われた口減らし(間引き)を隠蔽するための暗号歌だった」という戦慄的な言説です。
ネット上に流布する主な主張は以下のような論理です。
- 「いつむななや」は「いつも七夜(しちや)で(子どもを始末する)」の隠語。
- 「ここのつ」は「ここで討つ」、「とお」は「討ち果たす」を意味している。
- かくれんぼで鬼が探すのは、あの世へ連れ去られた子どもたちである。
しかし、民俗学や国文学の厳密な学術知見に照らし合わせると、この「間引き歌説」は後世の完全なこじつけ(フォーク・エティモロジー)であり、学術的根拠は皆無です。
柳田國男や折口信夫ら日本民俗学の泰斗によるわらべうた研究の記録を精査しても、「ひふみ」の数え歌が間引きと連動して発生したという一次史料は存在しません。「いつ(5)」は上代特殊仮名遣いでも確認できる正統な数詞であり、「なな(7)」「や(8)」「ここの(9)」も古代日本語の体系的な名詞です。言葉の音の響きに近代以降の猟奇的なイメージを無理やり当てはめた都市伝説であり、歴史の真相とは明白に異なります。
本来の「ひふみ」は、死や排除の歌などではなく、作物の豊かな実りや家族の生命力を寿ぐ「生成発展の祝福歌」であった事実を認識する必要があります。