ひじきの無機ヒ素リスク解消!水戻しで8割減らす安全な調理法
事態が大きく動いたきっかけは、2000年代初頭に英国食品基準庁(FSA)をはじめとする欧米の規制機関が発した勧告だった。イギリスやカナダなどの保健当局は、ひじきに発がん性が指摘される無機ヒ素が比較的高濃度に含まれているとして、摂取を控えるよう自国国民に呼びかけたのだ。
毒性学の視点から見ると、ヒ素には有機ヒ素と無機ヒ素の2つの形態が存在する。昆布やワカメといった一般的な海藻に含まれるヒ素の大半が比較的毒性の低い有機形態であるのに対し、ひじきは毒性が強めな無機ヒ素の比率が高いという特異な性質を持つ。この科学的特徴が、海外の基準において懸念材料とみなされた大きな要因である。