ひとつ屋根の下の歌を解剖!サボテンの花秘話と感動の挿入歌全貌
役者陣の演技と劇中歌の共鳴も、本作を不朽の名作に押し上げた決定的要因だ。江口洋介が演じた達也の「そこに愛はあるのかい?」という台詞は、単なるキャッチフレーズではなく、音楽が醸し出す哀愁と相まって人々の心に深く刻まれた。
一方で、医師としての将来と家族への想いの間で揺れる雅也を演じた福山雅治の陰影に富んだ芝居は、劇伴の叙情的なピアノの旋律によって何倍もの説得力を獲得した。熱情と静寂、動と静。この二人の対比が際立つたびに流れる『サボテンの花』のアコースティックギターは、対立しながらも決して切れることのない血のつながりを雄弁に物語っていた。