華族の末裔はなぜ今も金持ちなのか?隠された資産継承と政財界の真相
明治政府が発足した際、公家や大名、そして維新の功臣たちを統合して作られた華族制度。彼らには国から手厚い金禄公債が与えられ、初期の金融システム(第十五国立銀行など)の筆頭株主となった。ここから彼らの「近代的な大資産家」としての歩みが始まる。
最大の転換期は第二次世界大戦後の財産税徴収と農地改革だった。最高税率90%を超える劇的な財産税により、多くの名門が広大な敷地や美術品を手放さざるを得なかった。だが、生き残った家系がとった戦略はきわめて冷静だった。単なる現金の保有を避け、長期的価値を持つ資産へ分散投資を行ったのだ。この超長期的な視点こそが、世代を超えて富を減らさない最大の武器となっている。