インプラントに失敗した芸能人の真相|後悔の理由と名医の選び方
インプラント治療における失敗やトラブルは、術中・術後を問わずいくつかの明確なパターンに分類されます。ネット上で拡散されるインプラントの失敗例写真に見られるような悲惨な状態は、以下のような医療要因および自己管理不足から生じます。
第一に挙げられるのがインプラント周囲炎です。インプラント周囲の歯茎にプラーク(歯垢)が溜まることで細菌感染を起こし、歯茎の出血や排膿、そして顎の骨が溶けていく骨吸収を引き起こします。インプラントには天然歯のような「歯根膜(クッションおよび免疫バリアの役割を果たす組織)」が存在しないため、一度感染が始まると骨吸収の進行速度が天然歯の数倍速く、最終的にはインプラント体がグラグラと動揺して抜け落ちてしまいます。
第二に、極めて重大な医療事故として知られるのが下歯槽神経の損傷による神経麻痺です。下顎の骨内を通る神経管の位置を歯科用CTで正確に把握せずにドリリングを行ったり、インプラント体を深く埋め込みすぎたりすることで、下唇やオトガイ部に恒久的な知覚麻痺や痺れが残るケースです。日本歯科医学会等の報告でも、術前の三次元画像診断の怠慢が最大の過失要因として指摘されています。
第三に、不適切な埋入角度や骨量不足によるインプラント体の露出、および噛み合わせの不調による人工歯(上部構造)の破損や脱落です。強すぎる咬合圧が一点に集中すると、インプラントを支えるスクリューが破折し、骨結合が破壊される原因となります。