進撃の巨人ダズの死亡理由と最期|コニーの涙とイェーガー派の真相
臆病で、巨人を前にして自害しようとまでしたダズが、なぜ854年の世界で強硬派組織である「イェーガー派」に所属していたのでしょうか。ここには、パラディ島内部で生きる一般兵士たちの切実な現実がありました。
ダズと共に港で見張り番をしていたサムエルもまた、トロスト区の戦いで超大型巨人の熱風により壁から落下し、気絶したところをサシャ・ブラウスの立体機動アンカーによって脚を刺され、間一髪で生還した男です。死の淵を覗きながらも生き延びた彼らは、調査兵団のように「外の世界の真実」を知る旅に出たわけではありません。壁の中で暮らし、家族や大切な人たちを守りながら日々を過ごしていました。
世界全土がパラディ島民を「悪魔の末裔」と断じ、連合軍を結成して島を絨毯爆撃で皆殺しにしようとしている現実を知った時、彼らに残された道は一つしかありませんでした。それは、エレン・イェーガーが起こす地鳴らしによって、外の敵をすべて踏み潰してもらうことでした。ダズがイェーガー派に加わったのは、狂信的な愛国主義からではなく、「自分たちと家族が生き残るための唯一の防衛策」だったのです。
港の戦いでダズが放った「俺たちは島のみんなを守るためにやってるんだぞ!」という魂の叫びは、エレンの虐殺を止めようとするアルミンたちの「人類全体の正義」に対し、紛れもない「個人の生活と愛する者を守る正義」を突きつけていました。