みかんとオレンジの決定的な違いとは?プロが明かす皮・栄養・旬の真相
みかんとオレンジの最も根本的な違いは、柑橘類の植物学的分類における独立した「種(Species)」の差異にあります。双方ともにミカン科ミカン属(Citrus属)に属しているものの、枝分かれした系統と原産地が明確に異なります。
日本の食卓に並ぶいわゆる「みかん」の正式名称は温州みかん(学名:Citrus unshiu)です。中国から伝わった柑橘の種から、約400〜500年前に鹿児島県の長島で偶然変異によって誕生した日本固有の品種とされています。種がなく、手で簡単に果皮が剥けるという極めて稀有な特質を持っていたことから、日本国内で独自の発展を遂げました。
一方、世界中で親しまれている「オレンジ」は、学名をCitrus sinensisと呼ぶスイートオレンジ群を指します。原産地はインドから中国南部にかけての熱帯・亜熱帯地域であり、中世以降にヨーロッパやアメリカ大陸へと伝播しました。果皮が分厚く果汁が豊富で、爽快な芳香を持つのが特徴です。店頭で目にするオレンジは、冬から春に出回るネーブルオレンジと、初夏から夏に流通するバレンシアオレンジの2大品種が市場の大半を占めています。