いつも何度でも』実はボツ企画の曲だった?歌詞の真意と誕生秘話を徹底解説
お蔵入りとなった楽曲が、なぜ『千と千尋の神隠し』の主題歌として蘇ったのでしょうか。その転機は、新たな企画として10歳の少女・千尋を主人公とする『千と千尋の神隠し』の制作が本格化した2000年頃のスタジオジブリ制作現場にありました。
当時の宮崎駿監督は、千尋が迷い込む異世界の物語を絵コンテに落とし込む作業中、アトリエで木村弓から送られていた『いつも何度でも』のテープを繰り返し聴いていました。監督自身の手記や当時の関係者インタビューによると、宮崎監督はある瞬間に強い直感を抱いたと証言されています。
「自分が今まさに描こうとしている映画の根底にあるテーマが、すでにこの曲の中にすべて凝縮されている」と気付いた監督は、音楽監督である久石譲に相談。久石譲が手掛ける壮大なオーケストラ劇伴とは対照的に、映画の最後を飾るエンディング曲として、木村弓のライアー弾き語りによる『いつも何度でも』をそのまま採用するという異例の決定を下したのです。