いざなぎ景気とはどんな時代?バブルとの違いや57ヶ月の真相を徹底解説

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ネット上の言説やSNSの議論では、いざなぎ景気に関して事実と異なる先入観が散見されます。経済記者の視点から、代表的な3つの誤解を正します。

誤解1:バブル景気のように不動産転がしで儲けた時代だった?
これは完全な混同です。いざなぎ景気でも地価上昇は起きていましたが、投機目的のペーパーマネーが主役だった1980年代バブルとは構造が異なります。当時は製鉄所、自動車組立ライン、石油精製施設など「実体のある生産設備」への直接投資が成長の原動力でした。作れば売れるという実需に支えられた経済成長であり、虚構の資産膨張ではありません。

誤解2:輸出だけで儲けて国内市場は貧しかった?
「日本は外需頼みだった」という言説も正確ではありません。確かに輸出は年間20%前後のペースで伸びましたが、当時の日本の国内総生産に占める輸出依存度は10%台前半にすぎませんでした。真の主役は、給与が毎年10%以上アップしていた国内労働者たちの「旺盛な国内消費」でした。内需が極めて分厚かったからこそ、世界経済の波に耐えうる底力を持っていたのです。

誤解3:国債を発行しまくって未来にツケを回した?
1965年の不況時に赤字国債を発行した際、当時の大蔵省(現財務省)内には猛烈な危機感がありました。しかし、いざなぎ景気の爆発的な成長による自然増税収により、政府はわずか数年で特例国債の発行を停止しました。高度成長期の税収弾性値(経済成長に伴う税収の伸び)の高さを示す好例であり、恒常的な財政赤字に苦しむ現代の国債発行体質とは本質が異なります。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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