いずも型護衛艦の空母化はどこまで進んだ?2026年最新動向と真相
Q1:いずも型の空母化改修には総額いくらかかっているのですか?
A1:防衛省の予算計上ベースで見ると、「いずも」と「かが」の2隻を合わせた甲板耐熱塗装、艦首形状変更、艦内区画の改装費用、米軍での試験支援費用などを合算し、改修費用だけで数百億円規模に上ります。これに加え、空自が導入するF-35B戦闘機(42機導入予定、1機あたり約130億〜140億円)の機体購入費や維持整備インフラの構築費用を含めると、システム全体で数千億円規模の国家プロジェクトとなっています。
Q2:航空母艦を持たないはずの自衛隊が空母を保有するのは憲法違反ではないのですか?
A2:政府は従来の解釈に基づき、「他国の壊滅的破壊をもたらすような『攻撃型空母』の保有は憲法上許されない」としつつ、今回の改修は「性能上、他国の国土を無差別に攻撃する能力を持たず、専守防衛の範囲内にとどまる防衛型・多用途運用の艦艇である」と説明しています。戦闘機を常時搭載しない点も含めて憲法解釈との整合性を図っていますが、野党や一部法学者からは実質的な空母保有であるとの批判が根強く存在します。
Q3:将来的にもっと大型の正規空母を建造する計画はあるのでしょうか?
A3:防衛力整備計画(2023〜2027年度)および現行の中長期防衛方針において、いずも型を超える大型空母やカタパルトを搭載した本格的な正規空母を新造する計画は存在しません。人員不足(海上自衛官の充足率問題)や莫大な建造・維持コストを考慮すると、現実的にはいずも型2隻をローテーション運用しながら、無人機(UAV)や無人水上艇との協調運用を進める方向性が有力視されています。