時計みたいな花の名前は?トケイソウの正体とパッションフルーツの真実

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街角で見かける「時計みたいな花」の正式名称は、トケイソウ(時計草)です。植物学上の分類ではトケイソウ科トケイソウ属に属し、学名ではパッシフローラ(Passiflora)と呼ばれます。主に中南米の熱帯・亜熱帯地域を原産とするつる性植物で、日本には江戸時代中期(享保年間)に渡来したと記録されています。

トケイソウの最大の特徴は、あまりにも人工的で整然とした花のかたちです。時計に見える各パーツには、それぞれ明確な植物学的名称があります。

  • 時計の針(3本の針):中心から放射状に伸びる3つの突起は「雌しべ(柱頭)」です。先端が3つに分かれて垂れ下がり、長針・短針・秒針のように見えます。
  • 針の根元にある板(5つのパーツ):雌しべのすぐ下で横に広がっている5本の構造は「雄しべ」の花糸と葯(やく)です。黄色い花粉をたっぷり蓄えています。
  • 文字盤の目盛り:花びらの内側から同心円状に広がる無数の細い糸状の器官は「副花冠(ふくかかん)」と呼ばれます。青や紫、白のストライプ模様を描き、まさに時計のインデックス(目盛り)そのものです。
  • 外側の花びら:花びら(花弁)5枚と、花びらとほぼ同じ形状・色をした萼片(がくへん)5枚が交互に並び、計10枚の円形プレートを形成しています。

開花時期は5月〜10月頃と非常に長く、初夏の日差しが強くなる6月から7月、そして猛暑が落ち着く9月前後にピークを迎えます。朝に開花して夕方には閉じる「一日花」が多いものの、つるを伸ばしながら次々と新しい蕾をつけるため、シーズン中は数か月にわたって花が途切れることなく咲き続けます。

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