フェンタニルとは?致死量2Mgの脅威と米国の現状・日本規制の真相

フェンタニルとは?致死量2Mgの脅威と米国の現状・日本規制の真相とは一体何なのか? 背景や要点を整理してお届けします。

フィラデルフィアのケンジントン地区やロサンゼルスのスキッド・ロウなど、フェンタニル蔓延地域の路上では、衣服を汚した人々が前屈みになったまま微動だにせず立ち尽くす異様な光景が広がっています。この現象からメディアはフェンタニル乱用者を「ゾンビ」と形容するようになりました。

しかし、近年の臨床現場取材および米疾病対策センター(CDC)の分析により、この身体崩壊の主因はフェンタニル単体ではなく、動物用鎮静剤「キシラジン(通称・トランク)」の混入であることが明らかになっています。

売人はフェンタニルの作用持続時間を引き延ばすために安価なキシラジンを混ぜ合わせます。このカクテル薬物を摂取すると、重度の血圧低下と中枢神経抑制が起き、数時間にわたり昏睡・意識朦朧状態に陥ります。さらにキシラジンは末梢血管を収縮させるため、注射部位のみならず全身の皮膚組織が壊死し、骨が露出するほどの重篤な皮膚潰瘍を引き起こします。

過剰摂取時の特効薬として知られる解毒薬「ナロキソン(商品名・ナルカン)」は、オピオイド受容体に作用してフェンタニルを無力化します。しかし、非オピオイドであるキシラジンには効果がありません。救急隊員がナロキソンを複数回投与しても自発呼吸が戻らないケースが増加しており、現場の救命活動は危機的局面に立たされています。

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