アンナチュラル犯人の正体と動機|高瀬の異常性と最終回ネタバレ
ドラマ『アンナチュラル』の全10話を通じて描かれた最大の謎、それが「赤い金魚殺人事件」です。遺体の口蓋(上あご)に魚の形をした特徴的な痣が残されるこの未解決連続殺人事件は、UDIラボの法医解剖医・中堂系が8年もの歳月をかけて追い続けていた個人的な復讐の対象でもありました。
最終盤の第9話・第10話(最終回)において、ついにその正体が白日の下に晒されます。26人もの女性を手にかけた真犯人は、不動産管理会社に勤務する清掃スタッフの高瀬文人(たかせ ふみひと)でした。
高瀬は、自らが管理する空き物件やアパートを巧みに利用し、身寄りの少ない若い女性をターゲットにして凶行を重ねていました。犯行の手口は極めて冷酷かつ計画的です。被害者を密閉されたプラスチックケースや木箱に生きたまま閉じ込め、空気穴からホルマリンなどの有毒ガスや薬品を注入、あるいは単純に酸素を奪って窒息死させるという凄惨なものでした。
口蓋に残された「赤い金魚」の正体は、被害者が窒息寸前にもがき苦しむ中、高瀬が口内に押し込んだ「ホルマリンをしみこませたゴムボールの突起痕」でした。ゴムボールの動物柄の突起が皮膚組織に焼き付き、赤く鬱血した跡がまるで金魚のように見えていたという戦慄の事実が、三澄ミコトたちの再解剖によって科学的に証明されたのです。
さらに高瀬の犯行には、被害者の頭文字をアルファベット順(AからZまで)に選別するという恐るべき規則性(シリアルキラーの命名法則)が存在していました。中堂の恋人である糀谷夕希子(Yukiko Kohjiya)は「Y」、第9話で発見された橘芹菜(Serina Tachibana)は「T」として殺害されており、高瀬は26文字すべてのアルファベットを埋める連続殺人を完遂目前まで進めていました。