松戸女児不明の真相と発達障害の関連性|なぜ一人で向かったのか徹底検証
事件発生直後からメディアやSNSで大きく取り沙汰されたのが、「女児には発達障害があったのではないか」という点でした。これについて結論から申し上げますと、南朝芽さんには自閉スペクトラム症(ASD)の診断・特性があったことが、ご家族の証言や捜索時の情報提供呼びかけにおいて公式に公表されています。
公開捜査の際、家族からは「言葉を話すことが難しく、自分の名前を呼ばれても明確に応答できない場合がある」「興味を持った対象へ衝動的に走り出してしまうことがある」といった具体的な特徴が共有されていました。これは決してネグレクトや家庭内の不和によるものではなく、神経発達症の特性から生じる行動パターンでした。
では、松戸市女児はなぜ一人で公園へ向かったのか。当時の母親の証言によると、次のような切迫した状況がありました。
「公園へ行こうね」と約束を交わした直後、母親が下の子の世話や外出の身支度を整えるため、わずか数分間だけ目を離した隙に、朝芽ちゃんは嬉しさと衝動性から待つことができず、キックスケーターに乗って一人で飛び出してしまったのです。通常の子どもであれば「お母さんまだかな」と玄関先で待機できる場面であっても、ASDやADHDの併存特性を持つ子どもの場合、「公園へ行く」という目的が意識を完全に占有し、危険の予測や待機という抑制機能が働きにくくなる傾向があります。
自宅から「さやの公園」までは約900m。大人の足でも10分以上かかる距離ですが、キックスケーターを使用していたことで、わずか数分で移動してしまいました。母親が直後に自転車で追いかけたものの、公園に着いた時にはすでに愛車だけが残されており、すれ違いが生じてしまったのが悲劇の発端でした。