鈴木雅之とシャネルズの軌跡|改名理由とメンバーの現在を徹底検証
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絶大な人気を誇っていたラッツ&スターですが、1985年頃からグループとしての活動は徐々にペースを落とし、1986年に鈴木雅之はシングル「ガラス越しに消えた夏」でソロデビューを果たします。グループの解散宣言は一切出されず、「活動休止」という形でのソロ転向でした。
この転向の背景には、音楽プロデューサー陣の強い推薦と、鈴木自身の表現者としての葛藤がありました。当時、大瀧詠一や山下達郎をはじめとするトップクリエイターたちが、鈴木雅之の「圧倒的なボーカルの質感(声の艶と表現力)」を高く評価しており、「グループの枠を超えた大人の本格的ソウルシンガーとして勝負すべきだ」と背中を押したとされています。
同時に、メンバーそれぞれのタレント性や進路の多様化も影響していました。田代まさしはバラエティ番組でのタレント適性を開花させ、桑野信義もタレント・ミュージシャンとしての個性を発揮し始めていました。佐藤善雄は裏方としてレコード会社のプロデュース業に関心を寄せるなど、メンバーがそれぞれの自立したフィールドを見出しつつあった時期でもありました。
鈴木雅之は後に「グループを捨てるのではなく、自分がソロで結果を出すことがラッツ&スターという看板を守ることにつながる」と語っています。互いの個性と選択を尊重し、依存関係に陥ることなく自立したステップを踏んだ点に、下町仲間ならではの信頼関係が存在していました。