大関昇進の条件と目安|3場所33勝の真相と見送りの理由を徹底解説
大関という地位は、一度上がれば安泰というわけではありません。大関特有の防衛ラインとして機能しているのが大関の陥落条件とカド番の仕組みです。
大関が本場所で負け越した(7勝8敗以下、または休場)場合、その次の場所は「カド番(角番)」となります。カド番の場所で8勝以上の勝ち越しを決めればカド番は無事に脱出(消滅)となりますが、カド番の場所でも負け越してしまった場合、翌場所は自動的に「関脇」へ転落します。
しかし、一度大関を務めた力士の功績と実力を考慮し、相撲界には強力な救済ルールが存在します。それが大関復帰の特例 関脇で10勝以上という制度です。
関脇に転落した直後の場所において、10勝以上の勝ち越しを記録した場合に限り、翌場所で即座に大関の地位へ復帰することができます。この特例は関脇転落直後の「1場所限り」の権利であり、もし9勝以下に終わったり負け越したりした場合は特例が無効となり、再び大関を目指すには「3場所33勝」の険しい道をゼロからやり直さなければなりません。
過去には栃東、貴景勝、照ノ富士などがこの特例を活かして劇的な大関復帰を果たしており、怪我とプレッシャーに抗う力士たちの生き様が色濃く反映される土俵のドラマとなっています。